A Selfless Star of Rare Skills Says Goodbye

原文:New York Times
画像集:JasonKidd.com


ニューヨーク・ニックスでの最初のシーズンを残念な形で終えた2週間後の月曜日に引退を発表した Jason Kidd は、NBAでもっとも稀なスーパースターである。彼は、得点をあげることなく試合を支配し、シュートよりもパスを好み、知能だけでチームを高める、バスケットボールの天才だ。

優秀なクォーターバックのような彼は、チームメイトがコート上で広がる前にプレイを頭の中で組み立て、チームメイトがオープンになることを気付く前に完璧なパスを出した。彼は、ディフェンスの合間を縫うようにパスを通し、アリウープダンクへのパスを的確な空間に投げることもできた。

彼はいつも、パス1本分だけ先を読んでいたよ。」と、2008年の北京オリンピックでアメリカ代表として一緒にプレイした、マイアミ・ヒートの Dwyane Wade は語る。「彼は次のパスを読み、チームメイトたちの力を引き出すんだ。

6フィート4インチの身長にもかかわらず、Kiddは歴代50位の通算リバウンド数(19シーズンで8,725本)を記録。相手チームのミスショットを拾う彼の才能は、ファーストブレイクという彼特有のプレイスタイルも生み出した。ファーストブレイクでの彼のパスは圧倒的かつ決定的であった。NBAにドラフトされた1994年当時のKiddは、ジャンプシュートが苦手だった。そのため、ジャンプシュートの“J”をとり、“Ason”と呼ばれていた時期もあった。しかし彼は、優れたスリーポイントシューターの一人となるほどまで自分を磨き上げた。30歳後半になったKiddは、強固なディフェンスをするバックコートプレイヤーの一人でもあった。

彼は、ダラス・マーベリックス、フェニックス・サンズ、ニュージャージー・ネッツ、ニューヨーク・ニックスの4チームでプレイし、いずれのチームも上昇させ、なかには劇的に向上させたときもあった。2011年のマーベリックスでの優勝、オリンピックでの2度の金メダル、多くの栄誉とともに彼はコートを去る。



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