ゴールデンステイト・ウォリアーズが開幕24連勝を達成した昨年末、Twitter の投票機能を利用して、彼らを倒すために求められるものを募ったところ、スローペースが最多票数、長身ディフェンダーとインサイド攻撃も多くの票を集めた。
ミルウォーキー・バックスに開幕連勝を止められたあとのウォリアーズはダラス・マーベリックス、デンバー・ナゲッツ、デトロイト・ピストンズ、ポートランド・トレイルブレイザーズの4チームにも負け、2月20日時点で49勝5敗。とくにポートランド戦は歴史的な大敗であり、データも増えたので、改めて探ってみたい。
編集後記: スローペースと強固なディフェンスを本来の特徴とするMILは今季、噛み合っていないながらもGSWに初黒星をつけた。プレイオフでGSWを倒すために重要なものとは何か。https://t.co/OyxNhMTdrs— Hikki Sicks (@hikki76) December 21, 2015
今季のウォリアーズを倒した5チームのうち、バックス、ピストンズ、ブレイザーズには共通点が存在する。それは Twitter の投票で注目されなかった、走り勝つスタミナだ。今季の平均走行距離ランキングを確認してみると、Stephen Curry がリーグ16位の2.41マイル、Klay Thompson はリーグ29位の2.34マイル。一方、ウォリアーズに大勝したブレイザーズの CJ McCollum がリーグ3位の2.58マイル、Damian Lillard はリーグ7位の2.50マイルを記録。
また、バックスの Khris Middleton はリーグ9位の2.49マイル、Giannis Antetokounmpo がリーグ18位の2.4マイル。ピストンズも、リーグ4位の2.55マイルを記録している Kentavious Caldwell-Pope と、リーグ11位(2.48マイル)の Marcus Morris を擁する。各チームの試合ペースがウォリアーズに比べて遅いことをふまえれば、それぞれのコンビがスプラッシュブラザーズに走り勝てる、少なくとも走り負けない計算だ。
実際、ウォリアーズを倒した試合ではこの6人が走行距離で勝っている。驚異的な試合効率を誇るウォリアーズに打ち勝つならまず、運動量で負けるようでは話にならないという、極めて当たり前なことへ回帰するのかもしれない。
そう考えると、運動量で不安を抱えるクリーブランド・キャバリアーズとサンアントニオ・スパーズがウォリアーズにあっさり負けたことも納得だろうか。ちなみに、オクラホマシティ・サンダーの Russell Westbrook はリーグ31位の2.33マイル、Kevin Durant もリーグ46位の2.26マイルと、数字上ではウォリアーズの二人に走り負ける。その逆に、走行距離12位の DeMar DeRozan と14位の Kyle Lowry は走り勝てる可能性がありそうだ。
ブログ: PORによる歴史的な大勝や、これまでの5敗をヒントに、GSW対策として必要なものを数字で分析しました。以前の投票で注目されなかったことが答えかもしれません。https://t.co/x97ni1sSKs pic.twitter.com/1CmmGDPbHR— Hikki Sicks (@hikki76) February 22, 2016
コメント
コメントを投稿