A Key To Beat The Warriors


ゴールデンステイト・ウォリアーズが開幕24連勝を達成した昨年末、Twitter の投票機能を利用して、彼らを倒すために求められるものを募ったところ、スローペースが最多票数、長身ディフェンダーとインサイド攻撃も多くの票を集めた。

ミルウォーキー・バックスに開幕連勝を止められたあとのウォリアーズはダラス・マーベリックスデンバー・ナゲッツデトロイト・ピストンズポートランド・トレイルブレイザーズの4チームにも負け、2月20日時点で49勝5敗。とくにポートランド戦は歴史的な大敗であり、データも増えたので、改めて探ってみたい。


今季のウォリアーズを倒した5チームのうち、バックス、ピストンズ、ブレイザーズには共通点が存在する。それは Twitter の投票で注目されなかった、走り勝つスタミナだ。今季の平均走行距離ランキングを確認してみると、Stephen Curry がリーグ16位の2.41マイル、Klay Thompson はリーグ29位の2.34マイル。一方、ウォリアーズに大勝したブレイザーズの CJ McCollum がリーグ3位の2.58マイル、Damian Lillard はリーグ7位の2.50マイルを記録。

また、バックスの Khris Middleton はリーグ9位の2.49マイル、Giannis Antetokounmpo がリーグ18位の2.4マイル。ピストンズも、リーグ4位の2.55マイルを記録している Kentavious Caldwell-Pope と、リーグ11位(2.48マイル)の Marcus Morris を擁する。各チームの試合ペースがウォリアーズに比べて遅いことをふまえれば、それぞれのコンビがスプラッシュブラザーズに走り勝てる、少なくとも走り負けない計算だ。



実際、ウォリアーズを倒した試合ではこの6人が走行距離で勝っている。驚異的な試合効率を誇るウォリアーズに打ち勝つならまず、運動量で負けるようでは話にならないという、極めて当たり前なことへ回帰するのかもしれない。

そう考えると、運動量で不安を抱えるクリーブランド・キャバリアーズとサンアントニオ・スパーズがウォリアーズにあっさり負けたことも納得だろうか。ちなみに、オクラホマシティ・サンダーの Russell Westbrook はリーグ31位の2.33マイル、Kevin Durant もリーグ46位の2.26マイルと、数字上ではウォリアーズの二人に走り負ける。その逆に、走行距離12位の DeMar DeRozan と14位の Kyle Lowry は走り勝てる可能性がありそうだ。

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