Biggest surprises of 2012-13

原文:Sports Illustrated

James Harden の獲得がすばらしい結果になるとわかってはいたものの、シーズン当初、ロケッツがプレイオフに進出するには少なくとも1年は要すると思われた。

ロケッツの選手たちはまだ若く、NBAレベルのチームディフェンスにも適応しておらず、効果的なオフェンスを展開するスキルにも欠いていると考えられていた。Harden がヒューストンで2年目のシーズンを迎えれば、魅力的で伸び盛りな選手たちの能力とともに、結果を出すだろうと。さらにオフシーズンでの補強も加われば、ロケッツは2009年以来のプレイオフ進出を果たす可能性が高いだろうと。

この予測されたスケジュールは保守的だったと言うほかない。ヘッドコーチの Kevin McHale は、プレイオフ進出を決めた自身のチームにコートをフル活用させ、ピック&ロールのスキルをもつ Harden と Jeremy Lin に攻撃的なチームを任せた。このアプローチは明らかな動きやすさを生む。ロケッツのプレイには大まかな規則があるものの、彼らのオフェンスは柔軟で互換性が高く、ピック&ロールに優れた選手の一人である Harden と、才能溢れる Lin がそれを決定付ける。

うれしい誤算は、その他の選手たちが理想的なシュートを生み出していることだ。それは3ptシュートとレイアップであり、Harden が展開するプレイと、それに付随する質の高いオープンな状態が少なからずそれに貢献している。ちなみに、ロケッツのオフェンスはNBA最速のペースでありながらも、1試合平均のミッドレンジシュートはリーグ最下位の12.3本しかない。ロケッツは、それが機能するまで同じ攻撃を続け、相手ディフェンスの弱点をついた最高のプレイを繰り出す。相手チームのディフェンスローテーションはいずれも、スリーポイントラインへとボールを回したり、ディフェンスを引き離すための手段としてカウンタードライブを仕掛けるチャンスとなる。それらすべてが、とても効果的で美しく、流れるようなバスケットボールにつながるのだ。



Tips to translate

  • turn out = 結果的に~となる
  • to say at least = 控えめに言っても、~と言うほかない
  • contingent on = ~次第、~に左右される
  • in no small part = 少なからず
  • a flood of = 大量の
  • as a means of = ~の手段として

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