The NBA, A-through-Z: Kobe Bryant

原文:Yahoo! Sports


周知されている、これがほぼ前例のないことだと。有名なスター選手たちが深刻なケガからの復帰にチャレンジしてきた。その中には、キャリア後期に負ったアキレス腱断裂からの復帰に挑戦したスター選手もいる。たとえば Isiah Thomas の場合、ケガが引退を決意させた。膨らむビジネスへの関心やデトロイト・ピストンズの低迷が彼の決断を急がせた面もあるが、32歳の引退は早すぎる。

Dominque Wilkins の場合、大きな妨げにはならなかった。手術から33歳で復帰した最初のシーズンでは、1試合平均で約30得点を記録した。その後もNBAと海外で7年間、プロとしてプレイしている。

Kobe Bryant の話は別だ。常にそうである。彼は自分の子供たちが車を借りる年齢に達するまで、レイカーズの一員であること、3,000万ドルのサラリー、1試合に22本のシュートを望む。同情は望まない。Instagram や Twitter で近況を報告しているが、復帰に取り組んでいると思われたくもない。その注目をそらすだろう。しかし、それは彼にとってもっとも重要なことのためだ。あたかも「見れくれよ。このタフな状況を乗り越えるために僕がしていることを。マンバ流で。」と言うかのように。

Kobe とレイカーズにとっての問題は、マンバ流が必ずしも最良な手段ではないということだ。Kobe の闘争心は息苦しいほどの称賛を集める。しかし、長距離シュートを打つために、Bryant が勝ちたい気持ちを出しすぎると、それも無意味になってしまう。

2013-14年シーズン、それが2つの点で明白になるだろう。

今回のケガを一度も経験したことはなかったが、Bryant は自身の体がほかの誰よりも勝っていることを理解している。そして、復帰する時期を的確に判断するだろう。それでも、アキレス腱がレギュラーシーズンとプレイオフの54,000分を耐えられるように準備することなく、復帰を早めてしまえば、Bryant はシーズンの残りを無駄にする可能性がある。

その次はコート上の問題だ。

Kobe Bryant はプレイ時間の制限を受け入れない。半日だけ学校に通うこともない。彼は復帰直後から全力でプレイするだろう。Dwight Howard が間違っていたことを証明するため、プレイオフへ進出するため、2014年夏にフリーエージェントとなる選手を勧誘するため、もしくは、自分自身がレイカーズと大型契約を結ぶために。

Jordan のようにポストアップしたり、ドリブルを制限するなど、Bryant が賢くプレイすれば、それは実現するだろう。そして、今でもタレントに恵まれるレイカーズをプレイオフに導くはずだ。

もし、Steve Nash や Pau Gasol からボールを奪い、ジャブステップからの中距離シュートを打つようであれば?レイカーズは窮地に追い込まれるだろう。Nash と Gasol は、年齢による身体的な衰えを隠せないものの、キャリアを変えるような手術から復帰するわけではないし、ディフェンス面に影響があるわけでもない。

NBAでもっとも落胆させられたシーズンのひとつであったことをふまえれば、離脱期間がこの前例のない復帰を手助けしてくれるはずだ。同じケガから同じ歳で復帰したケースはほかにもあるが、今回はそれが Kobe なのだから、前例は当てはまらない。彼と Michael Jordan のプレイは似ているかもしれないが、状況は異なっている。

Jerry Buss の時代が終わった後に迎える初のフルシーズン、今回のケースがそれに与える影響は注目に値する。レイカーズの全国放送は来季、25回も組まれている。筆者にとってはどうでもよいことだが。



Tips to translate

  • in anticipation of = ~を見越して
  • time away = 離脱期間
  • when paired with = ~と組み合わせれば

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