The Phil Jackson Bookshelf

原文:New York Times


“Maverick”


1975年に出版された本書は、Phil Jackson がニューヨーク・ニックスでプレイしたときのことをまとめている。1970年代NBAのヤバ過ぎる話といったところだ。

代表的な一節: 私は数年かけて、あることを思わざるをえなくなった。たとえば、スポーツの歴史は読む価値がないということだ。消耗品であり、本当にささいなことだと無意識に感じた。

オススメ対象: 懐古的な人

“Sacred Hoops”


綿密に練られた禅とラコタ族の教えとともに、ブルズ初の三連覇を取り上げている。

代表的な一節: 重要なのは、すべてのこと、すべての瞬間、的確に集中することだ。バスケットボールをプレイすることはもちろん、ゴミを捨てるときまで。

オススメ対象: バスケットボールコーチ、Michael Jordan のファン

“More than a Game”


Jackson が執筆した本のなかでも、筆者がこれまでに読んだ本のなかでも、もっとも狂気に満ちた一冊。物語の目的は、Phil の友人でありゴーストライターでもある Charley Rosen との対立を描くことであり、Rosen がかつてCBAでコーチしていたときの試合を詳細に知ることになるだろう。当時のことが記されているので、証拠資料として読めるはずだ。

代表的な一節: Phil がオールバニ・パトルーンズで3年間過ごしたあと、私はサバンナ・スピリッツのヘッドコーチに就任した。

オススメ対象: Mっ気が強い人

“The Last Season”


Karl Malone と Gary Payton がチーム加わり、NBAファイナルでピストンズに破れた、2003-04年レイカーズでの日々を描いている。Jackson の本のなかでもっとも雑な作品であり、噂話が満載だ。

代表的な一節: 「どん底の時期に失った重要な時間を誰も活かせなかった。」と、Kobe Bryant は語る。

オススメ対象: アンチ Bryant な人

“Journey to the Ring”


2009-10年シーズンのレイカーズを記録した大型豪華本。Jackson がモノクロ写真1枚につき、1段落または2段落の文章を寄稿。

オススメ対象: 2009-10年レイカーズのメンバー

“Eleven Rings”


前述した本に書かれた逸話を再掲載しているような内容であり、引用や自己満足に重点が置かれている。

代表的な一節: 試合のあと、Dr. Buss は私が忍耐力に欠けていることをからかった。「なぜ、最初のシーズンに優勝しなければならなかったのか。なぜ、それが簡単であるように見せたのか。」

オススメ対象: 収集家

“The Gospel According to Phil”


David Whitaker という名の熱烈ファンによって制作され、ダライ・ラマやローマ法王が表紙の書籍で見かけるような名言を集めたポケットサイズ本。

代表的な一節: ホームゲームを勝つことが容易であると知っているため、ホームへ戻ったときに無気力になってしまうことがある。とくに、ホームコートでの調子がよいとき。

オススメ対象: Jackson の母親

Caveat Emptor


熱狂的な Jackson ファンなら、その収集の過程で、“50 Years of Cheers & Jeers”と呼ばれる本について聞いたことがあるかもしれない。筆者はこの絶版本を発注したときに気付いた。“50 Years”とは、同姓同名のラジオパーソナリティが執筆した本であると。

Tips to translate

  • have come to believe that = ~であると思わざるをえなくなった
  • blow-by-blow = 詳細な

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