原文:USA TODAY
サンアントニオ・スパーズは5度目の優勝、数々の最高記録とともに、輝かしい2014年プレイオフを終えた。15年間で5回の優勝という余韻に浸りながら、圧倒的なスパーズが成し遂げた9つの数字について振り返ってみたい。スパーズがスタッツとは無縁に思えるチームであるだけに、とても皮肉に聞こえるだろうか。
1. 7チームが30回の優勝を独占
過去31回のNBAファイナルにおいて30回の優勝が7チームによるもの。1984年以降の優勝チームはレイカーズ、セルティックス、ピストンズ、ブルズ、ロケッツ、スパーズ、マーベリックス、ヒートのわずか8つ。NFLでは同じ期間に17チームが優勝。MLBでも19チームに及ぶ。マーベリックスを除けば、各チームが複数回の優勝を達成。さらに短い期間で見れば、スパーズ、レイカーズ、ヒートの3チームが過去13回中10回も優勝している。
2. 史上最多勝利数のスパーズトリオ
Tim Duncan、Manu Ginobili、Tony Parker のビッグスリーが成し遂げたプレイオフ118勝は、ロサンゼルス・レイカーズの Magic Johnson、Kareem Abdul-Jabbar、Michael Cooperの3人が達成した110勝を超える。
3. 史上最大の得失点差
2014年プレイオフで歴史的な圧勝ぶりを披露したサンアントニオはファイナルでも変わらなかった。スパーズがファイナルで記録した1試合平均の得失点差「14.5」はNBA史上最大。プレイオフ16勝のうち12試合において、スパーズは15得点差以上で勝利している。当然のことながら、これはNBA最多記録である。これも驚くべきことではないが、スパーズのプレイオフ総得失点差「214」はNBA史上最大。
4. 史上最高のシュート成功率
スパーズが記録した52.8%というシュート成功率は、ショットクロック導入以後のNBAファイナルにおいて史上最高であり、1991年のシカゴ・ブルズを上回る。
5. 史上最小得点のスコアリングリーダー
Parker がファイナルで記録した1試合平均17.4得点はチームベストであると同時に、ショットクロック導入以後の優勝チームに限れば、史上最小得点のスコアリングリーダーになるという。なお、Parker、Duncan、Ginobili、Kawhi Leonardの4人が1試合平均で14得点以上だった。
6. わずか5回の30得点オーバー
スパーズが進出した6回のファイナルにおいて、チーム内の誰かが30得点以上を記録した試合はわずか5回。ちなみに、Shaq は2000年のNBAファイナルで6回も30得点を超えている。
7. すべての勝敗パターンで優勝
サンアントニオの優勝はすべての勝敗パターンを網羅する。正確に言えば、今年のファイナルを迎える前に達成済みだった。2007年にLeBronとクリーブランド・キャバリアーズをスウィープ、ニックスとの1999年ファイナルは5試合、ネッツとの2003年ファイナルは6試合、デトロイトとの2005年ファイナルは7試合だった。
8. 3つの年代で優勝した Tim Duncan
Duncan は1999年に最初の優勝を経験、2000年からの10年間で3度、そして2014年。3つの年代で優勝チームに所属していた選手はほかに John Salley だけ。Salley は1989年と1990年にバッドボーイズのシックスマンとしてプレイ、2000年のレイカーズにも控え選手として所属。
9. 過去14シーズン連続で50勝
サンアントニオの強さを象徴する記録を挙げよう。スパーズは過去14シーズンのすべてで50勝以上を達成。しかも、ロックアウトによって短縮された2011-12年シーズンでも50勝16敗だった。もうひとつのロックアウトがなければ、Duncan は常に50勝以上のシーズンを過ごしたことになるだろう。ただし、ロックアウトで短縮されたルーキーシーズンは37勝13敗だったので、その勝率を82試合に換算すれば60勝に値する。
15年で5度の優勝という数字が何よりの証拠。そして、不調のシーズンがないということこそが、サンアントニオ・スパーズの一貫性と粘り強さを示している。
サンアントニオ・スパーズは5度目の優勝、数々の最高記録とともに、輝かしい2014年プレイオフを終えた。15年間で5回の優勝という余韻に浸りながら、圧倒的なスパーズが成し遂げた9つの数字について振り返ってみたい。スパーズがスタッツとは無縁に思えるチームであるだけに、とても皮肉に聞こえるだろうか。
1. 7チームが30回の優勝を独占
過去31回のNBAファイナルにおいて30回の優勝が7チームによるもの。1984年以降の優勝チームはレイカーズ、セルティックス、ピストンズ、ブルズ、ロケッツ、スパーズ、マーベリックス、ヒートのわずか8つ。NFLでは同じ期間に17チームが優勝。MLBでも19チームに及ぶ。マーベリックスを除けば、各チームが複数回の優勝を達成。さらに短い期間で見れば、スパーズ、レイカーズ、ヒートの3チームが過去13回中10回も優勝している。
2. 史上最多勝利数のスパーズトリオ
Tim Duncan、Manu Ginobili、Tony Parker のビッグスリーが成し遂げたプレイオフ118勝は、ロサンゼルス・レイカーズの Magic Johnson、Kareem Abdul-Jabbar、Michael Cooperの3人が達成した110勝を超える。
3. 史上最大の得失点差
2014年プレイオフで歴史的な圧勝ぶりを披露したサンアントニオはファイナルでも変わらなかった。スパーズがファイナルで記録した1試合平均の得失点差「14.5」はNBA史上最大。プレイオフ16勝のうち12試合において、スパーズは15得点差以上で勝利している。当然のことながら、これはNBA最多記録である。これも驚くべきことではないが、スパーズのプレイオフ総得失点差「214」はNBA史上最大。
4. 史上最高のシュート成功率
スパーズが記録した52.8%というシュート成功率は、ショットクロック導入以後のNBAファイナルにおいて史上最高であり、1991年のシカゴ・ブルズを上回る。
5. 史上最小得点のスコアリングリーダー
Parker がファイナルで記録した1試合平均17.4得点はチームベストであると同時に、ショットクロック導入以後の優勝チームに限れば、史上最小得点のスコアリングリーダーになるという。なお、Parker、Duncan、Ginobili、Kawhi Leonardの4人が1試合平均で14得点以上だった。
6. わずか5回の30得点オーバー
スパーズが進出した6回のファイナルにおいて、チーム内の誰かが30得点以上を記録した試合はわずか5回。ちなみに、Shaq は2000年のNBAファイナルで6回も30得点を超えている。
7. すべての勝敗パターンで優勝
サンアントニオの優勝はすべての勝敗パターンを網羅する。正確に言えば、今年のファイナルを迎える前に達成済みだった。2007年にLeBronとクリーブランド・キャバリアーズをスウィープ、ニックスとの1999年ファイナルは5試合、ネッツとの2003年ファイナルは6試合、デトロイトとの2005年ファイナルは7試合だった。
8. 3つの年代で優勝した Tim Duncan
Duncan は1999年に最初の優勝を経験、2000年からの10年間で3度、そして2014年。3つの年代で優勝チームに所属していた選手はほかに John Salley だけ。Salley は1989年と1990年にバッドボーイズのシックスマンとしてプレイ、2000年のレイカーズにも控え選手として所属。
9. 過去14シーズン連続で50勝
サンアントニオの強さを象徴する記録を挙げよう。スパーズは過去14シーズンのすべてで50勝以上を達成。しかも、ロックアウトによって短縮された2011-12年シーズンでも50勝16敗だった。もうひとつのロックアウトがなければ、Duncan は常に50勝以上のシーズンを過ごしたことになるだろう。ただし、ロックアウトで短縮されたルーキーシーズンは37勝13敗だったので、その勝率を82試合に換算すれば60勝に値する。
15年で5度の優勝という数字が何よりの証拠。そして、不調のシーズンがないということこそが、サンアントニオ・スパーズの一貫性と粘り強さを示している。
Tips to translate
- one for the thumb = 5個目の指輪(親指のための指輪)
- more of the same = ほぼ同じ
- the Aughts = 2000年からの10年間
- speak for itself = ~は何よりの証拠だ
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2014-15シーズンのスケジュールが発表されたので、昨季のSASが成し遂げた記録を改めて振り返ってみましょう。ファイナル直後に掲載されていたUSA TODAYの記事を翻訳しました。 http://t.co/sJH7xhVyxv pic.twitter.com/I26inAtSJS
— Hikki Sicks (@hikki76) August 14, 2014
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