Clippers bench struggling

スタッツ分析をテーマにしたオリジナルの記事。


ロサンゼルス・クリッパーズは現地時間2月5日現在、そのオフェンス効率(100ポゼッション当たりの平均得点)がリーグ1位の110.3得点、100ポゼッション当たりの得失点差でもリーグ3位と絶好調だ。しかし、カンファレンス5位の33勝17敗であることを考えると、その数字が結果に結びついているとは言えず、実際の試合でも不安定な印象を受ける。

その原因はいったい何だろうか。先に答えを明かすと、Jamal Crawford をはじめとするベンチメンバーにあるようだ。クリッパーズが抱える問題を具体的に数字で示そう。なお、括弧で表記した数字は昨季のデータ。

スターターがプレイしているときのオフェンス効率はリーグ1位の114.2得点111.6得点)、得失点効率がリーグ2位のプラス10.4(プラス9.6)。一方、ベンチメンバーを投入するとオフェンス効率は102.4得点104.5得点)、得失点効率もマイナス0.6(プラス2.1)へと大きく下がる。

選手個人に注目すれば、スターターの Chris Paul がプレイしているときは得失点効率がプラス11.0プラス11.6)、ベンチに下がるとそれがマイナス3.9(プラス2.0)まで急落する。また、シックスマンの Crawford がプレイしていないときの得失点効率がプラス11.7(プラス8.8)、コートに入るとプラス3.1(プラス6.1)へと悪化。Spencer Hawes と Jordan Farmar の同データはさらに悪い。

つまり、スターターが築いたリーグ最大のリードを、ベンチメンバーが食い潰しており、Paul と Blake Griffin のデュオが単純に不甲斐ないわけではなさそうだ。この傾向は昨季のクリッパーズにも見られたが、今季ほどの落差ではなかったので、Crawford などの出来がイマイチなのは明白。Darren Collison や Jared Dudley を放出した結果、セカンドユニットのバランスが崩れてしまったと考えられる。






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