Jazz changing direction defensively

スタッツ分析をテーマにしたオリジナルの記事。

トレードデッドライン直前に Enes Kanter の放出を決めたユタ・ジャズは2月以降、3月4日現在で96.5失点というリーグトップのディフェンス効率(100ポゼッション当たりの平均失点)を記録中。また、オールスター以後、つまりトレード以後では88.9失点へとさらに進化している。

1月までのディフェンス効率が106.1失点だったため、その違いは歴然だ。どの段階で決断したのかはわからないものの、ジャズはディフェンス重視の戦略へ舵を切ったように思える。そして、その中心選手がリーグトップのリムプロテクション能力を誇る Rudy Gobert であろう。

Gobert のプレイタイムを増やすために Kanter を放出したと推測できるが、それだけではないかもしれない。トレード以前、Kanter がプレイしていないときのジャズはディフェンス効率が103.9失点、彼を投入すると108.0失点へ悪化する。

また、30試合以上の出場、1試合平均5本以上のリムプロテクション機会という条件を満たす64人の選手に注目してみると、同じくジャズの Derrick Favors がリムプロテクション能力でリーグトップ10にランクイン。一方、ジャズ時代の Kanter も同条件に該当するが、その被FG57.5%は64人中の最下位。

Kanter はオフェンスの貢献度が高い反面、ディフェンスでは足を引っ張っていたようだ。ディフェンス重視の戦略では不要な存在となり、見返りよりも放出を優先したと言えるだろうか。ちなみに、オクラホマシティ・サンダーへ移籍したあとも、Kanter のディフェンス貢献度はあまり良くない。




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